

山形県は日本百名山に数えられる秀麗な山々に囲まれ、母なる川「最上川」が流れる美しい自然に恵まれた地域です。
この自然は、時として猛威を振るい、生活に影響を及ぼします。冬は積雪が多く、県内全域が「豪雪地帯」に指定され、そのうち特に積雪の多い26市町村が「特別豪雪地帯」に指定されている全国でも有数の豪雪県なのです。
日本海側に位置する庄内地域は、風が強く中心部の積雪は少なめだけど、強風による地吹雪が起こることが。山側にいくと積雪量も多くなります。
県南部の置賜地域や北東部の最上地域は、雪が多い地域。山間部では積雪が1メートルを超えるところも多く、長靴やスノーブーツが必須。雪が積もると、一軒家では屋根の雪下ろしをすることも。小型除雪機を持っている人も多く、購入の補助や貸出をしている自治体もあります。
県庁所在地の山形市を含む東南村山は、比較的雪は少なめ。でも雪が降った日は玄関前を雪かきしたり、車の雪をおろしたりといった作業が必要です。
山形県では、県内各地のスキー場でウィンタースポーツを楽しめるほか、雪まつりや冬ならではのイベントも開催されます。また、雪国生活を体験できる冬の移住ツアーを開催している市町村もありますので、ぜひ参加してみてください。
雪旅籠の灯り(西川町)
冬の羽黒山五十塔(鶴岡市)
上杉雪燈籠まつり(米沢市)
肘折幻想雪回廊(大蔵村)
道路などの除雪は行政がきちんと行いますが、自宅の周りは自分で除雪しなければなりません。 除雪車が通った後などは、住民で協力しながら除雪をしましょう。
山形でも特に雪の多い地域の1つである真室川町では、雪かきをはじめとする雪との付き合い方について詳しく解説しています。気になる方は参考にしてみてください。
山形では、交通手段として自家用車を利用する機会が多くなります。
道路は除雪されますが、雪道の運転には十分な注意が必要です。
《参考情報》
県内の自動車教習所にはスキッドコース(※)を完備し、雪道教習を行っているところもあります。
※「スキッドコース」とは、雨や雪道などのスリップの怖さなどを体験し、安全なブレーキ操作やハンドル操作等の研修を行うプログラムです。